
Nik 6 Viveza では、画像の色と階調 (明るさとコントラスト) を全体的に調整したり、コントロールポイントを使って部分的に調整したりできます。
色を鮮やかにしたり抑えたり、色相、彩度、明るさを調整したり、画像のコントラストやマイクロコントラストを編集することが可能です。
画像を開く

Nik 6 Viveza で画像を開くと、画像はホストアプリケーションから転送された状態、またはスタンドアロンモードの場合はハードディスクに保存されている状態で表示されます。 この段階では、補正やフィルタ、プリセットは適用されていません。右側ウィンドウのすべてのスライダーは初期設定値の「0」に設定されています。
Nik Viveza のプリセット

Nik Viveza では、左側ウィンドウで 14 個のプリセットを使用できます。プリセットは次のグループに分かれています。
- すべて: このボタンをクリックすると、プリセットパレットにすべてのプリセットのサムネイルが表示され、スクロールして確認できます。
- アン・ヴォーグ
グローバル調整ツールと選択的調整ツール
Nik Viveza では、使用できるすべてのツールが右側ウィンドウに常に表示されます。ツールの設定は、左側ウィンドウで選択したプリセットに応じて変わります。
このセクションでは、画像のグローバル調整、コントロールポイントやコントロールラインを使った部分調整を含む、これらすべてのツールを説明します。
- ルーペ
- ヒストグラム
- グローバル調整: 明るさ、コントラスト、ストラクチャやカラーなどのグローバル調整スライダーを使用できます。
- <b>特定トーンの選択</b>:これらのスライダでは、明るさのレンジを調整できます。
- ホワイトバランス: 色温度と半径を調整できます。
- 部分調整: コントロールポイントを作成および管理できます。 コントロールポイントを有効にすると、グローバル調整と同じ特定トーンの選択スライダー、およびカラーピッカーと色の選択スライダが表示されます。
- レベルとカーブ: 明るさとコントラストを補正・調整できる高度なツールです。
- [プリセットの保存] ボタン: 調整をプリセットとして保存できます。
概要
パレットと各項目は、次のように機能します。
- スライダーはすべて、初期設定の 0% の値を示します。
- 輝度とトーンのスライダでは、左に動かすと暗くなり、右に動かすと明るくなります。
- 色と効果のスライダでは、左に動かすと効果が弱くなり、右に動かすと効果が強くなります。
- スライダを既定値に戻すには、スライダをダブルクリックします。
グローバル調整

Nik Viveza のグローバル調整パレットは、2 つのセクションに分かれています。
- グローバル調整: 明るさ、色のコントラスト、ストラクチャ効果 (ディテールの強調) を調整できます。
- 特定トーンの選択: 階調レンジ別に (ハイライト、中間調、シャドウ、黒) 明るさを調整できます。
スライダの調整は、スライダをダブルクリックするとリセットできます。 部分調整のスライダ全体をリセットするには、アクティブなコントロールポイント名の右側にある回転矢印をクリックします。
以下で説明するスライダーはグローバルに使用でき、調整は画像全体に適用されます。また、これらのスライダーは、コントロールポイントやコントロールラインをを作成して画像に配置すると、部分調整パレットにも表示されます。
- 輝度: 明るさを調整します。左に動かすと暗く、右に動かすと明るくなります。
- コントラスト: コントラスト、つまり画像の暗い部分と明るい部分の間の明るさの差を調整します。 逆に、左に動かすと、画像の最も暗い部分がさらに暗くなります。
- <b>中間調:</b>画像全体の中間調領域の明るさを調整できます。
- ストラクチャ: ディテールを強調し、よりパンチのある画像になります。 左に動かすと、ディテールが和らげられます。
- シャドウ調整: 画像の他の部分に影響を与えることなく、画像の暗いトーンの部分で明るさのレベルを調整できます。
- クロミナンス:色相のバリエーションの広がりを定義します (既定では 50%)。
- <b>紙の色強度</b>:明るいトーンの強さを調整します。
- <b>適用量</b><b><sup>*</sup></b>:このスライダを左に移動すると、色のコントラストは小さくなり、右に移動すると色のコントラストが大きくなります。
- <b>銀の色強度</b>:暗いトーンの強さを調整します。
- <b>紙の色相</b>:紙の白色に関連づけ、明るい色を置き換える色相を設定します。
特定トーンの選択スライダ
- ハイライト:このスライダを左に動かすと、画像の最も明るい部分、特にクリッピングに近い部分 (ヒストグラムの右端) の情報やディテールを回復します。 右に動かすと、より明るいトーンに輝きを与えることができます。
- 中間調: このスライダは、ヒストグラムの中央セクションで示される中間調を調整します。
- シャドウ:このスライダは、画像のシャドウや暗い部分を明るくします。
- 黒: このスライダを右に動かすと、「ブラックポイント」 (ヒストグラムの左端) を作り、画像の最も暗い部分のクリッピングを避けることができます。 スライダを右に移動すると、画像の各領域の暗い部分をさらに暗くできます。

ホワイトバランス


ホワイトバランスツールを使うと、自然でバランスのとれた色相を実現し、色に対して作業することで色かぶりを補正することができます。 もちろん、Nik Viveza のホワイトバランスツールの本来の目的どおりに、特定の仕上がりや効果を作成するために、
このツールを使用することもできます。ただし、ホストアプリケーションがすでに元の RAW ファイルのホワイトバランスを調整済みである可能性に注意してください。
ホワイトバランスを実行するには:
- [ホワイトバランス] パレットで、カラーピッカーをクリックして有効にします。
- マウスを画像の上で動かすと、カーソルがコントロールポイントの形になります。
- [半径] スライダを使って、サンプリング領域の半径を調整できます (カラーピッカーの先が円形になります)。 既定の半径は 5 ピクセルです。1~50 ピクセルの範囲で調整できます。
- コントロールポイントが黄色い円形 (アクティブなコントロールポイント) または白い円形 (アクティブでないコントロールポイント) で表示されます。
- コントロールポイントがアクティブな場合、コントロールポイントの効果の適用範囲を調整するスライダが円形で表示されます。
- コントロールポイントがアクティブでない場合、マウスを上に置くとスライダと範囲を表示できます (調整するには、コントロールポイントをクリックしてアクティブにする必要があります)。
部分調整スライダ
目的に関係なく (色かぶりを補正したり、色味を修正するなど)、[温度] スライダを使ってホワイトバランスを微調整できます。 既定では 0 に設定されており、-100~+ 100 の範囲で調整できます。


リセットおよび比較
ホワイトバランスを「0」に戻して、Nik Viveza 内で開いた画像と比較できます。
- 温度をリセットする: [温度] スライダをダブルクリックします。
- ホワイトバランスを全体的にリセット: 右側のウィンドウの [ホワイトバランス] パレットで、回転矢印をクリックします。
- 適用前/後をすばやく比較する: [ホワイトバランス] のセクション名の左にあるチェックボックスをクリックします。
部分調整
部分調整を使うと、画像の一部だけを変更できます。 コントロールポイントを追加して該当のスライダを調整する場合、コントロールポイントで選択された項目または領域だけが影響を受けます。
部分調整スライダ
コントロールポイントやコントロールラインを使用する場合、 [部分調整] セクションのコントロールポイントとコントロールラインのリストの下に、アクティブなコントロールポイントとコントロールラインに関連したスライダーが表示されます。 コントロールポイントやコントロールラインに直接表示されるこれらのスライダーも使用できます。 コントロールポイントやコントロールラインに直接表示されるスライダーを動かした場合、右側のウィンドウの該当スライダーも動きます (逆の場合も同じです)。
部分調整のすべてのスライダーと同等のスライダーを、グローバル調整でも使用できます (ただし、輝度、色収差、拡散、選択部分のカラー化は除く)。

スライダーには次の項目があります。
- 色の選択:
- Lmn(輝度)
- Chr (色収差)
- Diff (拡散)
- 部分調整の標準スライダー:
- Lum (輝度)
- Ctr(コントラスト)
- Sat(彩度)
- Str (ストラクチャ)
- Sh (シャドウ調整)
- Wr (暖かさ)
- R (赤)
- G (緑)
- B (青)
- Tein(色相)
- 選択的トーン補正 :
- ST HI (ハイライト)
- ST Md (中間調)
- ST Sh (シャドウ)
- ST Bl (黒)

カラーピッカーとカラーセレクター

カラーピッカー
カラーピッカーは部分調整だけでアクティブになり、画像の色相をサンプリングして、アクティブなコントロールポイントに適用できます。 たとえば、コントロールポイントが青空に追加されていて、木の緑をサンプリングした場合、コントロールポイントは画像のこの場所にこの色相を適用します。 サンプリングした色は、カラーピッカーの右側のカラーセレクターの四角に表示されます。
色をサンプリングすると、[部分調整] スライダに調整が表示され、好きなように変更できます。

カラー ピッカー


コントロールポイントがアクティブな場合、カラーピッカーの右にある四角をクリックすることもできます (既定では、四角はグレーになっています)。 クリックすると OS のカラーセレクターが開き、色を選択すると、アクティブなコントロールポイントにすぐに適用されます。
ここでも、サンプリングした色を部分調整のスライダを使って調整できます。
レベルとカーブ


カーブを使うことによって、画像のコントラストを微調整したり、あるいは完全に調整しなおしたりできます。カーブを全体的に調整することも、RGB チャンネルを使って調整することも、レベルスライダを使って調整することもできます。
また、カーブにより、色を変えたり、優勢色を補ったり、色そのものをいじることもできます。
次の項目で構成されています。
- RGB ボタン: このボタンは既定で選択されています。画像の色を変えることなく、コントラストと輝度を調整できます。 ヒストグラムは RGB 3 つのチャンネルを一緒に表し、カーブが白で表示されます。
- R、G、B ボタン: 赤、緑、青チャンネルの輝度を調整し、強さを弱めたり強めたりできます。 ヒストグラムには選択したチャンネルが表示され、選択したチャンネルの色 (赤、緑、青) でカーブが表示されます。
- カーブ: カーブをクリックしてマウスの左ボタンを押したままにして調整します。 アンカーポイントを追加すると、カーブの特定の場所、つまり画像の特定の場所にコントラストの設定をロックすることができます。 アンカーポイントをダブルクリックすると、そのポイントは削除されます。
- レベルカーブ: スライダを暗いトーン (左)、中間トーン (中央)、明るいトーン (右) に動かして、それぞれのレンジを調整します。
- リセット: [レベルとカーブ] パレットの上部にある上下の矢印をクリックすると、コンテキストメニューが開きます。このメニューでアクティブなチャンネルのリセット、または全チャンネルのリセットを選択できます。


Nik Viveza のカスタムプリセットの作成

既存のプリセットの設定を調整して、独自の Nik Viveza プリセットを作成できます。
- 左側ウィンドウのプリセットパレットで、右側ウィンドウに追加するプリセットをクリックします。 「カスタム」、「読み込み」、「前回の編集 (Last Edits)」セクションのプリセットを元に作成することもできます。
- 右側のウィンドウにあるパレットで任意の調整を行います。
- [プリセットの保存] をクリックして、プリセットに名前を付けて保存します (ダイアログボックスに表示される [コントロールポイントとともに保存] にチェックマークを入れて、コントロールポイントやコントロールラインを保存することもできます)。
- これで、新しいカスタムプリセットを [カスタム] セクションから使用できます。