最終更新 August 28, 2023
ライト | ダーク

Nik 6 Viveza は、画像の色やトーン (明るさとコントラスト) を調整するために設計されたツールです。 コントロールポイントとコントロールラインにより、画像全体だけでなく部分的な調整も可能です。

色を鮮やかにしたり抑えたり、色相、彩度、明るさを調整したり、画像のコントラストやマイクロコントラストを編集することが可能です。

画像を開く

Nik 6 Viveza で画像を開くと、画像はホストアプリケーションから転送された状態、またはスタンドアロンモードの場合はハードディスクに保存されている状態で表示されます。 この段階では、補正やフィルタ、プリセットは適用されていません。右側ウィンドウのすべてのスライダーは初期設定値の「0」に設定されています。

Nik Viveza のプリセット

Nik Viveza では、左側ウィンドウで 14 個のプリセットを使用できます。プリセットは次のグループに分かれています。

グローバル調整ツールと選択的調整ツール

Nik Viveza では、使用できるすべてのツールが右側ウィンドウに常に表示されます。ツールの設定は、左側ウィンドウで選択したプリセットに応じて変わります。

このセクションでは、画像のグローバル調整、コントロールポイントやコントロールラインを使った部分調整を含む、これらすべてのツールを説明します。

概要

パレットと各項目は、次のように機能します。

グローバル調整

Nik Viveza のグローバル調整パレットは、2 つのセクションに分かれています。

  1. グローバル調整: 明るさ、色のコントラスト、ストラクチャ効果 (ディテールの強調) を調整できます。
  2. 特定トーンの選択: 階調レンジ別に (ハイライト、中間調、シャドウ、黒) 明るさを調整できます。

スライダの調整は、スライダをダブルクリックするとリセットできます。 部分調整のスライダ全体をリセットするには、アクティブなコントロールポイント名の右側にある回転矢印をクリックします。

以下で説明するスライダーはグローバルに使用でき、調整は画像全体に適用されます。また、これらのスライダーは、コントロールポイントやコントロールラインをを作成して画像に配置すると、部分調整パレットにも表示されます。

特定トーンの選択スライダ

ホワイトバランス

ホワイトバランスツールを使うと、自然でバランスのとれた色相を実現し、色に対して作業することで色かぶりを補正することができます。 もちろん、Nik Viveza のホワイトバランスツールの本来の目的どおりに、特定の仕上がりや効果を作成するために、

このツールを使用することもできます。ただし、ホストアプリケーションがすでに元の RAW ファイルのホワイトバランスを調整済みである可能性に注意してください。

ホワイトバランスを実行するには:

  1. [ホワイトバランス] パレットで、カラーピッカーをクリックして有効にします。
  2. マウスを画像の上で動かすと、カーソルがコントロールポイントの形になります。
  3. [半径] スライダを使って、サンプリング領域の半径を調整できます (カラーピッカーの先が円形になります)。 既定の半径は 5 ピクセルです。1~50 ピクセルの範囲で調整できます。
  4. コントロールポイントが黄色い円形 (アクティブなコントロールポイント) または白い円形 (アクティブでないコントロールポイント) で表示されます。
  5. コントロールポイントがアクティブな場合、コントロールポイントの効果の適用範囲を調整するスライダが円形で表示されます。
  6. コントロールポイントがアクティブでない場合、マウスを上に置くとスライダと範囲を表示できます (調整するには、コントロールポイントをクリックしてアクティブにする必要があります)。

部分調整スライダ

目的に関係なく (色かぶりを補正したり、色味を修正するなど)、[温度] スライダを使ってホワイトバランスを微調整できます。 既定では 0 に設定されており、-100~+ 100 の範囲で調整できます。

温度スライダの値を大きくすると、画像に暖かみが加わる。

リセットおよび比較

ホワイトバランスを「0」に戻して、Nik Viveza 内で開いた画像と比較できます。

部分調整

部分調整を使うと、画像の一部だけを変更できます。 コントロールポイントを追加して該当のスライダを調整する場合、コントロールポイントで選択された項目または領域だけが影響を受けます。

部分調整スライダ

コントロールポイントやコントロールラインを使用する場合、 [部分調整] セクションのコントロールポイントとコントロールラインのリストの下に、アクティブなコントロールポイントとコントロールラインに関連したスライダーが表示されます。 コントロールポイントやコントロールラインに直接表示されるこれらのスライダーも使用できます。 コントロールポイントやコントロールラインに直接表示されるスライダーを動かした場合、右側のウィンドウの該当スライダーも動きます (逆の場合も同じです)。

部分調整のすべてのスライダーと同等のスライダーを、グローバル調整でも使用できます (ただし、輝度、色収差、拡散、選択部分のカラー化は除く)。

スライダーには次の項目があります。

  1. 色の選択:
    • Lm (輝度)
    • Chr (色収差)
    • Df (拡散)
  2. 部分調整の標準スライダー:
    • Br (明るさ)
    • Ct (コントラスト)
    • St (彩度)
    • Str (ストラクチャ)
    • Sh (シャドウ調整)
    • Wr (暖かさ)
    • R (赤)
    • G (緑)
    • B (青)
    • T (色相)
  3. 選択的トーン補正 :
    • ST HI (ハイライト)
    • ST Md (中間調)
    • ST Sh (シャドウ)
    • ST Bl (黒)
コントロールラインを使用して空の青さを増します。

カラーピッカーとカラーセレクター

カラーピッカー

カラーピッカーは部分調整だけでアクティブになり、画像の色相をサンプリングして、アクティブなコントロールポイントに適用できます。 たとえば、コントロールポイントが青空に追加されていて、木の緑をサンプリングした場合、コントロールポイントは画像のこの場所にこの色相を適用します。 サンプリングした色は、カラーピッカーの右側のカラーセレクターの四角に表示されます。

色をサンプリングすると、[部分調整] スライダに調整が表示され、好きなように変更できます。

コントロールポイントに適用するピック済みのサンプルを使用して色を置き換えます。

カラー ピッカー

コントロールポイントがアクティブな場合、カラーピッカーの右にある四角をクリックすることもできます (既定では、四角はグレーになっています)。 クリックすると OS のカラーセレクターが開き、色を選択すると、アクティブなコントロールポイントにすぐに適用されます。

ここでも、サンプリングした色を部分調整のスライダを使って調整できます。

トーンカーブ

RGB カーブを用いて全体的に pf コントラストと彩度を強めます。

カーブを使って、画像のコントラストを微調整したり、完全に調整しなおしたりできます。カーブを全体的に調整することも、RGB チャンネルを使って個別に調整することも、レベルスライダを使って調整することもできます。

カーブを使って色を調整したり、色かぶりを補正することもできます。

トーンカーブは以下の要素で構成されています。

G (緑) カーブで色を変更します。

Nik Viveza のカスタムプリセットの作成

既存のプリセットの設定を調整して、独自の Nik Viveza プリセットを作成できます。

  1. 左側ウィンドウのプリセットパレットで、右側ウィンドウに追加するプリセットをクリックします。 「カスタム」、「読み込み」、「前回の編集 (Last Edits)」セクションのプリセットを元に作成することもできます。
  2. 右側のウィンドウにあるパレットで希望する調整を行います。
  3. [プリセットの保存] をクリックして、プリセットに名前を付けて保存します (ダイアログボックスに表示される [コントロールポイントとともに保存] にチェックマークを入れて、コントロールポイントやコントロールラインを保存することもできます)。
  4. これで、新しいカスタムプリセットを [カスタム] セクションから使用できます。

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