メタデータについて
メタデータとは、他の情報やデータを説明したり関連付ける情報やデータのことです。 たとえば、写真を説明するキーワード、シャッタースピード、位置情報などです。
RAW ファイルでは、これらのメタデータはサイドカーと呼ばれる付属ファイルに保存されます。RGB ファイルでは、ファイル内の専用のフィールドに保存されます。 これらの情報は、DxO PhotoLab のデータベースにも保存されます。 メタデータはリアルタイムで自動で保存されます。
一般的な写真ソフトウェア、特に DxO PhotoLab では、EXIF と IPTC の 2 種類のメタデータがあります。 これは、写真および編集の国際団体が採用した公式プロトコルです。
- EXIF: EXchangeable Image File フォーマットプロトコルとは、カメラ製造メーカーだけではなく、日本国外も含む画像処理プログラム企業をまとめる電子産業協会 (JEIDA) が定義したプロトコルです。 これは撮影に関する情報を標準化するプロトコルで、シャッタースピード、画像サイズ (ピクセル)、カメラのシリアル番号、その他数百の情報などが、特定のタグの形で画像に保存されています。
- IPTC : 国際新聞電気通信評議会が定義したメタデータのフィールドで、画像ファイル、付属ファイルまたはソフトウェアのデータベースにも保存されます。フォトグラファーは写真のキャプション、著作権情報、連絡先情報、被写体に関連したコードやカテゴリー、位置情報などの情報を入力できます。 DxO PhotoLab は既存のIPTC フィールドの一部、特にフォトグラファーが最も使用するセクション (連絡先、著作権、キャプション、場所) を提供しています。
写真業界では、情報やメタデータの保存や転送にユニバーサルな形式の XMP (拡張子.xmp) も利用されます。 DxO PhotoLab は以前は、特許取得形式の DOP (拡張子.dop) に加え、写真のメタデータに XMP を使用していました。 XMP は写真、特に IPTC フィールド (あらゆる写真ソフトウェアで読み取り可能) にメタデータを割り当てることができ、DOP は写真に適用された補正を保存できます (DxO Labs のソフトウェアのみで読み取り可能)。
メタデータに関連するその他の情報と機能は、本ユーザーガイドの以下でご覧いただけます。
- メタデータとキーワードを使って画像を検索
- 画像のエクスポートオプション
メタデータのパレット
概要

[メタデータ] パレットは [フォトライブラリ] タブの右側のウィンドウにあり、次のサブパレットが含まれています。
- EXIF: 選択した画像の主要撮影設定が表示されます。
- IPTC: 選択した画像の説明フィールドと入力フィールドが表示されます。
入力フィールドに情報を入力するには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の画像を選択します。
- 入力フィールドをクリックして有効にします。
- 情報を入力します。
- 他のフィールドに移動するか、別の場所をクリックすると情報が確定されます。
入力フィールドで情報を修正または変更するには、次の手順で行います。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の画像を選択します。
- 入力フィールドをクリックして有効にします。
- テキストのすべてまたは一部をマウスで選択し、[BackSpace] キーを押します。 テキストのいずれかをクリックして [BackSpace] キーを押し、文字を削除することもできます。
- 他のフィールドに移動するか、別の場所をクリックすると情報が確定されます。
IPTC フィールドの入力と変更ができるのは、DxO PhotoLab ELITE 版だけです。 IPTC フィールドのコピー/ペーストは、DxO PhotoLab ELITE 版でも ESSENTIAL 版でも可能です。
EXIF サブパレット

EXIFサブパレットは主要な撮影情報と画像の情報を表および一覧で表示します。以下の情報をこの順に表示します。
- 表、上の行 (左から右に): ISO 感度、絞り、シャッタースピード、露光補正、使用した焦点距離。
- 表、下の行 (左から右に): 露光モード (プログラム、A/Av、S/T/Tv など)、測光モードのアイコン (評価、加重、スポットなど)、フラッシュの使用/未使用、ファイル形式 – RAW、RGB (JPEG、TIFF)、GPS 位置情報の有無 (アイコン形式)。
- カメラやデバイス搭載カメラ (スマートフォンやドローン) のブランドとモデル。
- ピクセルサイズ (横 x 縦)
- レンズのブランドとモデル。
- ファイルサイズ (MB)。
- カメラ、DxO PhotoLab またはその他のソフトウェアで割り当てられたレーティング (クリックして変更可能)。
- 撮影日時 (編集可能)。
- カメラが実行したホワイトバランス (日中の光、雲など)。
- カメラのブランドとモデル。
- カメラのシリアル番号。
- カメラのファームウェアのバージョン。
- 撮影者と著作権情報 (カメラ、DxO PhotoLab、その他のソフトウェアで入力された情報)。 これらの情報は、IPTC サブパレットで編集できます。
- DxO PhotoLab またはその他のソフトウェアで入力されたキーワードのリスト。
- カメラやその他のソフトウェアで保存された GPS 位置情報 (緯度、経度、高度)。フィールドをクリックすると編集できます。
- GPS 座標に基づいて Google マップで撮影場所を表示するボタン。 Google マップは、既定の Web ブラウザで開きます。
IPTC サブパレット

IPTC サブパレットでは、自然言語で画像や自分のアクティビティに関する多くの情報を入力できます。 IPTC サブパレットには、IPTC プロコルの標準に準拠し、すべての写真ソフトウェアで読み取り可能な次のカテゴリーがあります。
- IPTC – 作成者: 写真撮影者に関するあらゆる情報を入力できます。名前、住所、メール、電話番号、Web サイトアドレスなどを入力できます。
- IPTC – コンテンツ: ヘッドラインと説明フィールドは、画像、画像コンテンツ、被写体などに関する説明を入力できます。
- IPTC – イメージ: 写真の撮影場所に関する情報を入力できます (カメラが保存した GPS 情報に応じて、DxO PhotoLab ではこれらのフィールドは自動入力されません)。
- IPTC – ステータス : 3 つのフィールドでは、写真が公開されているサイトや Web ギャラリー (ソースフィールド)、撮影者名や法人名および現行年を含む著作権情報 (著作権情報フィールド)、写真の利用と配布に関する条件の説明 (使用権に関する規約フィールド) を入力できます。
キーワードパレット

キーワードは、コンテンツを説明したり写真を整理するための効率的な方法です。 また、フォトライブラリで写真を検索したり収集したりする場合にも役立ちます。 DxO PhotoLab では、キーワードを追加したり表示したりできます。他社製プログラムで入力されたキーワードでも、同様の操作ができます。
入力したキーワードは DxO PhotoLab のデータベースに保存されますが、画像本体 (RVB ファイル) や付属ファイル (.dop または .xmp) には保存されません。 エクスポート時には画像にキーワードが含まれます。
データベースにすでに保存されているキーワードの入力を始めると、同じ文字で始まるキーワードが提案されます。 そのため、キーワードを完全に入力しなくても、キーボードの矢印を使ってキーワードを選択できます。
シンプルキーワード入力

キーワードは、 [設定] タブのキーワードパレット (初期設定では、右側のウィンドウのメタデータパレットの下に表示) で入力します。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の画像を選択します。
- [キーワードを追加する] フィールドで、キーワードを入力します (一度に入力できるキーワードは 1 つだけです)。
- [Enter]/[Return] キーを押して確定します。
- 選択した画像にキーワードが割り当てられ、入力フィールドの下にラベルで表示されます。
単語キーワードでも複合語キーワードでも、一度に入力できるキーワードは 1 つだけです。 複合語キーワードには、単語の間にスペースやセパレータを入れることができ、1 つのキーワードとみなされます (たとえば、「赤; 黒」と入力すると、「赤; 黒」が単一のキーワードになります)。
選択した画像に共通しない 1 つ以上のキーワードも適用できます。

- 共通しないキーワードを右クリックして (暗いラベル) 選択します。
- ラベルが青色になります。
- コンテキストメニューで、[選択にキーワードを適用する] を選択すると、選択した他の写真にキーワードが割り当てられます。
階層キーワード入力



階層的なキーワード、つまり親キーワードと子キーワードを を使って入力できます。 たとえば、「親 > 子」(親は子より大きい) または「子 < 親」(子は親より小さい) を入力すると、キーワードパレットには、「子」というキーワードのラベルだけが表示されます。 キーワードリストには、「親」というキーワードが表示され、左側の矢印をクリックすると、「子」キーワードが表示されます。
つまり、子キーワードは常に優先され、親キーワードは非明示的に存在することになります。「子」ラベルの上にマウスカーソルを置くと、ツールチップに「親 > 子」の関係が表示されます。 検索機能は、親キーワードも対象にします。

親キーワードだけが表示されるように、入力フィールドの右側のアイコン (フィルターが有効な場合、アイコンは青になります) をクリックして、表示をフィルタリングすることもできます。 階層的なキーワードの表示に戻るには、もう一度アイコンをクリックします ( フィルターが無効な場合、アイコンはグレーになります) 。
入力中の提案では、シンプルなキーワードも階層的なキーワードも提案されます。
階層的なキーワードの互換性: 一部のソフトウェアでは、階層的なキーワードと関連ツリーを表示したり保存することはできません。
キーワードの変更
キーワードを変更したい場合 (PC)、以下の手順で行います。
- キーワードラベルを右クリックします (ラベルをダブルクリックするか、 [F2] キーを押すこともできます)
- ラベルが青色になってアクティブになり、入力できます。
- [Enter] キーを押して確定します。
キーワードを変更したい場合 (Mac)、以下の手順で行います。


- ラベルの小さな矢印をクリックします。
- コンテキストメニューで [名前を変更] を選択します。
- ラベルが青色になり、有効になります。
- 開いたダイアログボックスでキーワードを変更し、入力を確定します ( [名前を変更] をクリックします)。
キーワードの変更は、そのキーワードが割り当てられたすべての画像に適用されます。
キーワードの削除
キーワードを削除するには、 以下の手順で行います。
- ラベルの小さな矢印をクリックします。
- [画像からキーワードを削除する] を選択します。
- キーワードはすぐに削除されます (確定のためのダイアログボックスはありません)。
複数のキーワードを一度に削除するには、以下の手順で行います。
- 最初のキーワードのラベルをクリックします。
- [Shift] キーを押しながら最後のラベルをクリックします。これにより、すべてのラベルが選択され、青色になります。
- [BackSpace] キーを押します。
- キーワードが選択した画像から削除されます。
キーワードの削除:
– キーワードは選択した画像からは削除されますが、DxO PhotoLab のデータベースからは削除されていません。
– キーワードはキーワードリストセクションでも削除でき、画像と DxO PhotoLab のデータベースの両方、またはいずれかから削除できます。
キーワードリスト

キーワードパレットにはキーワードリストのセクションがあります。 キーワードリストには、アルファベット順でキーワードが表示されます。 1 枚または複数の画像を選択すると、割り当てられたキーワードの左側にチェックマークが表示されます。 これにより、キーワードにチェックマークを入れて選択した画像にリストのキーワードを割り当てたり、チェックマークを外して選択を解除したりできます。 これは階層的なキーワードの場合も同じです。 キーワードリストのメリットは、既存の多数のキーワードを、選択した画像に簡単に割り当てたり解除したりできることです。
[環境設定] > [メタデータ] で選択した内容により、選択した固有のキーワードだけを割り当てるか、キーワード階層を割り当てることができます (以下の「環境設定でのキーワードオプション」の段落をご覧ください)。
ここでは、メタデータ ダブリンコアのメタデータプロトコルに準拠して、XMP dc:subject タグでキーワード階層の書き込みを有効にすることもできます。
各キーワード右側の数字は、そのキーワードが割り当てられている画像数を表します。
リストのキーワードを右クリックするとコンテキストメニューが表示され、次の機能を利用できます。

- 編集: キーワードを変更できます (直接クリックしても変更できます)。
- 画像にキーワードを適用: 1 つ以上の画像が選択されている場合に、そのキーワードを適用できます。
- 画像からキーワードを削除: そのキーワードを削除したり、選択した画像からそのキーワードを削除したりできます。
- 新しいキーワード: キーワードの入力ウィンドウが開きます。 [選択にキーワードを適用 (X 枚)] オプションは初期設定で選択されています。[親キーワード「xx」の下に入れる] オプションをクリックすると、このキーワードを子キーワードにすることができます。 [作成する] をクリックして確定するか、キャンセルする場合は [キャンセル] をクリックします。
- [「xx」内に含める新規キーワード]: このオプションでは同じキーワード入力ウィンドウが表示されますが、この場合はすべてのオプションが初期設定で選択されています。
- データベースからキーワードを削除します: キーワードを DxO PhotoLab のデータベースから削除します。 確認のダイアログボックスで [削除] をクリックすると、キーワードがリストから削除され、ラベルも削除されます。 削除されたキーワードを元に戻すことはできません。
- データベースから未使用のキーワードを削除: 未割り当てのキーワード (「0」が表示されます) を削除します。 確認のダイアログボックスで [削除] をクリックして、選択を確定します。
リストには次のボタンも含まれます。
- [+] ボタン: ダイアログボックスでキーワードを作成して追加できます。 [選択にキーワードを適用 (X 枚)] オプションが初期設定で選択されています。[作成する] をクリックして確定します。 キーワードが選択されているときに [+] ボタンをクリックすると、ダイアログボックスで子キーワードも作成できます。
- [-] ボタン: 選択したキーワードを削除できます。確認のダイアログボックスで [削除] をクリックして、選択を確定します。
また、キーワードリストでキーワードを他のキーワードの上にドラッグしてドロップすると、簡単に階層的なキーワードを作成できます。ドラッグしたキーワードが子キーワードになります。 また、子キーワードをホールドして2つのキーワードの間に置くと、階層的なキーワードを解除できます (キーワードを移動する場所は線で表示されます)。 シンプルなキーワードの階層的なキーワードへの変換 (または解除) は、そのキーワードが割り当てられたすべての画像に反映されます。
環境設定でのキーワードオプション
DxO PhotoLab では、選択した 1 つのキーワードを割り当てたり、選択したキーワードが属する階層をワンクリックで割り当てたりできます。 キーワードは [環境設定] で割り当てます。
- Mac: [メタデータ] タブ
- PC: [メタデータ] タブの [キーワード] セクション
次に、2 つのオプションの 1 つにチェックマークを入れ、階層に属するキーワードを割り当てる場合のプログラムの動作を決めます。
- 選択したキーワードのみ: そのキーワードが階層に属する場合でも、そのキーワードだけが割り当てられます。
- 選択したキーワードの階層全体: そのキーワードが階層に属している場合、そのキーワードと階層に属するすべてのキーワードが割り当てられます。


キーワードの表示
DxO PhotoLab で入力されたキーワードでも他のプログラムで入力されたキーワードでも、キーワードは複数の方法で表示できます。


画像 1 枚が選択されている場合、以下の手順で行います。
- [メタデータパレット] > >[EXIF セクション>] > [キーワード]。
- キーワードパレット: グレーのラベルで表示され、キーワードリストでは割り当てられたキーワードにチェックマークが付けられています。
- 画像ブラウザでサムネイルの上にマウスを数秒置くと、情報パネルが表示されます。
複数の画像が選択されていて、同じキーワードが画像に割り当てられている場合、次の手順で行います。
- [メタデータパレット] > >[EXIF セクション>] > [キーワード]。この場合、選択した 1 枚目の写真 (サムネイルで白いフレームで表示) のキーワードだけが表示されます。
- キーワードパレット: グレーのラベルで表示され、キーワードリストでは割り当てられたキーワードにチェックマークが付けられています。
- 画像ブラウザでサムネイルの上にマウスを数秒置くと、情報パネルが表示されます。
複数の画像が選択されていて、違うキーワードが画像に割り当てられている場合、次の手順で行います。
- [メタデータパレット] > >[EXIF セクション>] > [キーワード]。選択した 1 枚目の写真 (サムネイルで白いフレームで表示) のキーワードだけが表示されます。
- キーワードパレット: グレーのラベルで表示され、キーワードリストでは割り当てられたキーワードに [–] マークが表示されます。
- 画像ブラウザでサムネイルの上にマウスカーソルを数秒置くと、情報パネルが表示されます。 この場合、マウスカーソルを置いている画像のキーワードだけが表示されます。
複数の画像が選択されていて、共通のキーワードと違うキーワードが画像に割り当てられている場合、次の手順で行います。
- [メタデータパレット] > >[EXIF セクション>] > [キーワード]。選択した 1 枚目の写真 (サムネイルで白いフレームで表示) のキーワードだけが表示されます。
- キーワードパレット: 共通のキーワードはグレーのラベル、違うキーワードはダークグレーのラベルで表示されます。キーワードリストでは、共通のキーワードにはチェックマーク、違うキーワードには [–] マークが表示されます。
- 画像ブラウザでサムネイルの上にマウスカーソルを数秒置くと、情報パネルが表示されます。 この場合、マウスカーソルを置いている画像のキーワードだけが表示されます。
メタデータのコピー&ペースト
DxO PhotoLab では、IPTC メタデータフィールドで入力した情報、キーワード、絞り込み属性 (レーティングや保存/拒否のステータス) を 1 枚の画像から他の画像に一括で割り当てることができます。



すべてのメタデータのコピー&ペースト
メタデータ、キーワード、画像の属性を 1 枚の画像から画像グループに一度に割り当てるには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザでソース画像 (コピーするメタデータを含む画像) を右クリックします。
- コンテキストメニューで、 [メタデータをコピーする] を選択します。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の宛先画像を選択して右クリックします。
- コンテキストメニューで、 [メタデータをコピーする] を選択します。
- すべてのメタデータが 1 枚または複数の宛先画像に割り当てられます (確認のダイアログボックスはありません)。
キーワード、GPS 位置情報、撮影者情報、著作権のいずれかだけのコピー&ペースト
キーワードまたは GPS 位置情報を他の画像に割り当てるには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザでソース画像 (コピーするメタデータを含む画像) を右クリックします。
- コンテキストメニューで、 [メタデータをコピーする] を選択します。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の宛先画像を選択して右クリックします。
- コンテキストメニューで [メタデータをペーストする] を選択し、サブメニューで [キーワードをペーストする] 、[GPS 指標をペーストする] 、[著者とコピーライトを貼り付ける] のいずれかを選択します。
- すべてのメタデータが 1 枚または複数の宛先画像に割り当てられます (確認のダイアログボックスはありません)。
選択したメタデータの一部のコピー&ペースト
1 枚の画像から他の画像にコピーするメタデータを選択することもできます。
- 画像ブラウザでソース画像 (コピーするメタデータを含む画像) を右クリックします。
- コンテキストメニューで、 [メタデータをコピーする] を選択します。
- 画像ブラウザで 1 枚または複数の宛先画像を選択して右クリックします。
- コンテキストメニューで [メタデータをペーストする] を選択し、サブメニューで [選択的なメタデータを貼り付ける] を選択します。
- ダイアログボックスでさまざまなカテゴリー (属性、GPS 指標、キーワード、IPTC) を選択し、表示されるチェックボックスにチェックマークを入れて、詳細な情報を選択できます。
- [ペースト] をクリックして選択したメタデータを宛先画像に割り当てます。
ダイアログボックスには、次の項目が含まれます。
- グレーのチェックボックス: 未選択のカテゴリーまたはメタデータ
- ブルーのチェックボックス: 選択されたカテゴリーまたはメタデータ
- [–] マーク付きの青色のチェックボックス: すべてのチェックボックスにチェックマークが付いていないカテゴリーを示します。
また、次のボタンも表示されます。
- リセット: 初期設定ではアクティブなチェックボックスにチェックマークを付けます (属性/メモ、IPTC/IPTC 連絡先/作成者および IPTC 画像/場所) 。
- すべて選択: すべてのチェックボックスにチェックマークを付けます (すべてをコピー&ペーストする場合)。
- すべて選択解除: すべてのチェックボックスのチェックマークを外します (前の選択をリセットする場合)
重要: アスタリスク *がついている項目は、空のメタデータフィールドを示しており、送信先画像の対応するフィールドの内容が削除されます。
画像名の変更
画像名を変更したい場合、DxO PhotoLab では個別の画像名を変更することも、複数の画像名を一括で変更することもできます。一括で変更する場合、テキストを簡単に置換または追加したり、連続する数字を追加することも可能です。 名前の変更ツールには [フォトライブラリ] タブからも [設定] タブからもアクセスできます。
1枚の画像または複数の画像の名前を1つずつ変更 (PC)

Windows PC で動作する コンピュータ で1枚の画像または複数の画像の名前を1つずつ変更するには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザで名前を変更する画像のサムネイルを右クリックして選択し、コンテキストメニューを開きます。 ビューアーに表示される画像を右クリックすることもできます。
- コンテキストメニューで [画像の名前を変更] を選択します。
- サムネイルに表示されるファイル名が、アクティブな入力フィールドに変わります。
- 必要に応じて、ファイル名を完全に変えたり、一部だけ変更します。
- 入力が終わったら [Enter] キーを押して確定します。
- 他の画像の名前も変更する場合、次の画像で同じ操作を繰り返します。
画像名を変更するには、他にも 2 種類の方法があります。
- 画像ブラウザで対象の画像をクリックして選択し、[F2] キーを押して上記の手順を実行します。
- サムネイルでファイル名を直接クリックします。入力フィールドがアクティブになったら、変更する名前を入力します。
1 枚の画像または複数の画像の名前を 1 つずつ変更 (Mac)

Mac で 1 枚の画像または複数の画像の名前を 1 つずつ変更するには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザで名前を変更する画像のサムネイルを右クリックして選択し、コンテキストメニューを開きます。 サムネイルで対象の画像をクリックして選択することも、 [画像] メニューを使うこともできます。
- コンテキストメニュー (または画像メニュー) で [画像の名前を変更] を選択します。
- ダイアログボックスが開き、アクティブな入力フィールドにファイル名が表示されます。
- 必要に応じて、ファイル名を完全に変えたり、一部だけ変更します。
- 入力が終わったら [OK] キーをクリックして確定します。
- 他の画像の名前も変更する場合、次の画像で同じ操作を繰り返します。
複数の画像の名前を一括で変更 (ELITE 版)

複数の画像の名前を一括で変更するには、3 種類の方法があります。 以下の方法でアクセスできます。
- 画像ブラウザで複数の写真を選択します。
- 右クリックしてコンテキストメニューを表示し、 [選択した画像の名前を変更…] を選択します。
- ダイアログボックスが開いたら、次のオプションから1つを選択します。
テキストを置き換える



このオプションでは、ファイル名の全体または一部を置き換えることができます。 たとえば、ファイル名に「AAA」が使われている場合、これをワンクリックで「BBB」に置き換えることができます。
- 画像ブラウザで、名前を変更する複数のファイルを選択します。
- 右クリックしてコンテキストメニューを表示し、 [選択した画像の名前を変更…] を選択します。
- ダイアログボックスが開いたら、メニューから [テキストを置き換える] を選択します。
- [検索する] フィールドで、置き換え対象のテキストを入力します (この場合は「AAA」)。
- [以下と置き換える] フィールドで、置き換えるテキストを入力します (この場合は「BBB」)。
- [ファイル名のプレビュー] セクションに、現在のファイル名 (変更前) と新規ファイル名 (変更後) が表示されます。
- [名前を変更する] 1ボタンをクリックすると、テキスト名の「AAA」が「BBB」に置き換えられます。
1選択した1枚または複数の写真に置き換えるテキストが含まれていない場合、[名前を変更する] ボタンはアクティブになりません。 その場合、置き換えるテキストを含むファイルを選択し直します。
テキストの追加



元のファイル名を維持しながら、追加の情報 (イニシャル、カメラ名、日付、テーマなど) を接尾語 (元のファイル名の後) または接頭語 (元のファイル名の前) として追加することができます。 ここでは、接尾語に「_DxO」を使います。
- 画像ブラウザで、名前を変更する複数のファイルを選択します。
- 右クリックしてコンテキストメニューを表示し、 [選択した画像の名前を変更…] を選択します。
- ダイアログボックスが開いたら、メニューから [テキストを置き換える] を選択します。
- [テキスト] フィールドで、追加するテキストを入力します (この場合は「_DxO」)。
- [位置] のリストから [接尾語] を選択します。
- [ファイル名のプレビュー] セクションに、現在のファイル名 (変更前) と新規ファイル名 (変更後) が表示されます1。
- [名前を変更する] ボタンをクリックすると2、接尾語「_DxO」が選択したファイル名に追加されます。
1 長すぎる場合、ファイル名の後ろが切り捨てられます。 ファイル名の上にマウスカーソルを置くと、ファイル名全体が表示されます。
2 [名前を変更する] ボタンには、対象の画像数も表示されます。
名前の編集&連番の追加
このオプションでは、数字カウンター (連番) を既存のファイル名に追加したり、ファイル名を変更して連番を追加したりできます。



既存のファイル名に数字カウンターを追加するには、以下の手順で行います。
- 画像ブラウザで、連番を追加する複数のファイルを選択します。
- 右クリックしてコンテキストメニューを表示し、 [選択した画像の名前を変更…] を選択します。
- ダイアログボックスが開いたら、メニューから [名前を編集&連番を追加する] を選択します。
- 連番だけを追加したい場合のために、 [カスタマイズした名前] フィールドは初期設定では空になっています (連番だけを追加したい場合、元の名前を入力するか、連番を追加する別の名前を入力します)。
- 初期設定では、 [開始値] フィールドの数値は0から始まります (ファイル名+0、1、2、3など)。 別の数値を入力することもできます。 連番を 1 から始めるには、「1」を入力します。ファイル名とカウンターを分けるには、1 の前にアンダーバー「_」を入力します (接頭語の場合は「1-」または「1_」、接尾語の場合は「-1」または「_1」)。
- [数値] フィールドで、カウンターの桁数を選択します (1 桁、2 桁など)。 ファイル名とカウンターを分けるためにハイフン (-) を入力する場合、数値に桁数を 1 つ追加します (2 桁の場合は「-1」、3 桁の場合は「-01」など)。
- [位置] のリストから、カウンターを挿入する場所を選択します(接尾語または接頭語)。
- [ファイル名のプレビュー] セクションに、現在のファイル名 (変更前) と新規ファイル名 (変更後) が表示されます。
- [名前を変更する] ボタンをクリックすると、元のファイル名に連番が追加されます (ファイル名 1、ファイル名 2、ファイル名 3など)。
画像の日付の変更


メタデータパレットでは、画像の日付を 3 つの方法で変更できます。
- 追加する: 撮影の年月日、時間、分、秒の増分を追加できます。
- 減らす: 撮影の年月日、時間、分、秒の減分を減らすことができます。
- 次に変更する: 日付 / 時間をパーソナライズした日付 / 時間に置き換えることができます。
撮影時間の変更ウィンドウは、次の方法で表示されます。
- 上部には元の撮影日時が表示されます。また、変更モードのセレクターおよびスクロールしたり値を入力できる日時カウンターが表示されます。
- ウィンドウ下部には変更した日時の例が表示されます。元の日時に戻すためのボタンもあります。
- [キャンセル] ボタンと [保存] ボタン
画像の日付を変更すると、EXIF サブパレットの日付ラベルに「*」が追加され、「日付*」と表示されます。
日時は画像 1 枚ずつで変更することも、一括で変更することもできます。 複数の画像を選択すると、EXIF パレットには 1 枚目の画像 (サムネイルの白いフレームで特定可能) の日時だけが表示されます。


追加する
- 画像ブラウザで、日付を変更する 1 枚または複数の画像を選択します。
- サムネイルを右クリックし、コンテキストメニューから [撮影日を編集する] を選択します ([画像>] > [撮影日を編集する] を選択するか、メタデータパレットの EXIF サブパレットで、日付の右にある鉛筆アイコンをクリックしても選択できます)。
- 「撮影日を編集する」ウィンドウで、 [追加する] を選択します。
- それぞれのカウンターで値を 1 つずつ変更できます (1)。 たとえば、元の日付に 1日と 1時間を追加する場合、該当カウンターで「1」を選択します。
- 「変更した撮影日」で、変更した日時を確認します。
- [保存] をクリックして確定します。
減らす
- 画像ブラウザで、日付を変更する 1 枚または複数の画像を選択します。
- サムネイルを右クリックし、コンテキストメニューから [撮影日を編集する] を選択します ([画像>] > [撮影日を編集する] を選択するか、メタデータパレットの EXIF サブパレットで、日付の右にある鉛筆アイコンをクリックしても選択できます)。
- 「撮影日を編集する」ウィンドウで、 [減らす] を選択します。
- それぞれのカウンターで値を 1 つずつ変更できます (1)。 たとえば、元の日付に 1日と 1時間を減らす場合、該当カウンターで「1」を選択します。
- 「変更した撮影日」で、変更した日時を確認します。
- [保存] をクリックして確定します。
次に変更する
- 画像ブラウザで、日付を変更する 1 枚または複数の画像を選択します。
- サムネイルを右クリックし、コンテキストメニューから [撮影日を編集する] を選択します ([画像>] > [撮影日を編集する] を選択するか、メタデータパレットの EXIF サブパレットで、日付の右にある鉛筆アイコンをクリックしても選択できます)。
- 「撮影日を編集する」ウィンドウで、 [次に変更する: ] を選択します。
- 年月日と時間を自由に調整します。
- 「変更した撮影日」で、変更した日時を確認します。
- [保存] をクリックして確定します。
元の撮影時間にリセットする



- 画像ブラウザで、日付をリセットする 1 枚または複数の画像を選択します。
- サムネイルを右クリックし、コンテキストメニューから [撮影日を編集する] を選択します ([画像>] > [撮影日を編集する] を選択するか、メタデータパレットの EXIF サブパレットで、日付の右にある鉛筆アイコンをクリックしても選択できます)。
- 「撮影日を編集する」ウィンドウで、 [元に戻す] 1を選択します。
- ダイアログボックスで、この操作は元に戻せないことが通知されます。 [OK] をクリックして確定します。
- 日付はリセットされ、ダイアログボックスが閉じます。
メタデータの同期、読み込み、書き込みおよび競合の解決
メタデータの同期
IPTC フィールドやキーワードフィールドに情報を入力すると、すべての情報は DxO PhotoLab のデータベースに保存され、エクスポートする画像に適用されます (希望する場合)。
[プリファレンス] でメタデータの同期を有効にすると、これらの情報は RAW ファイルの場合は .XMP サイドカーファイル、DNG・JPEG・TIFF の場合はヘッダー内にも保存されます。 これにより、DxO PhotoLab の別のインスタンスや、これらの情報を利用可能なその他のソフトウェア (Adobe Photoshop、Lightroom など) で、これらの情報を利用できます。
[XMP dc:subject タグにキーワード階層を記述する] オプションを使うと、メタデータの標準に準拠することができ、メタデータ ダブリンコアとの互換性を確保できます。
また、メタデータを同期することで、データベースの情報と XMP サイドカーファイルに保存された情報が確実に同じになるようにできます。 そのため、DxO PhotoLab 外でメタデータを追加・変更・削除した場合でも、その情報は DxO PhotoLab データベースで自動的にアップデートされます。
同期が有効な場合、XMP サイドカーファイルがない画像には XMP サイドカーファイルが自動的に作成されます。




メタデータの同期は、次の手順で有効にします。
- プリファレンス / 設定 (Mac: [DxO PhotoLab] メニュー、PC: [編集] メニュー) に進みます。
- [メタデータ] タブで [同期] セクションを開きます。
- [メタデータを XMP サイドカーファイルと同期する] にチェックマークを入れます。
- メタデータ ダブリンコアとの互換性を持たせる場合、[XMP dc:subject タグにキーワード階層を記述する] オプションにチェックマークを入れます。
- DxO PhotoLab のデータベースと XMP 付属ファイルが異なる場合、「上書きによりメタデータが失われる可能性があります」、というメッセージが表示されます。
- [OK] をクリックして確定し、プリファレンス / 設定を閉じます (同期を有効にするために再起動は必要ありません)。
メタデータの読み込みと書き込み
ファイルからメタデータの読み込みを強制したり、ファイルでメタデータの書き込みを強制したりすることもできます。これにより、競合がある場合に競合を解決することもできます (以下の「競合の解決」をご覧ください)。

Mac でも PC でも、[ファイル] メニュー > [メタデータ] で次の操作を実行できます。
- 読み込み: メタデータは XMP サイドカーファイルで読み込まれ、DxO PhotoLab データベースに保存されたメタデータを上書きします (画像レベルで保存されたメタデータが優先されます)。
- 画像に書き込み: メタデータは DxO PhotoLab データベースで読み込まれ、XMP サイドカーファイルに保存されたメタデータを上書きします (データベースに保存されたメタデータが優先されます)。
競合の解決
複数の写真編集ソフトウェアやカタログ化ソフトウェアを使用していて、メタデータを編集・変更する場合、メタデータの同期が有効になっていると、これらの変更は DxO PhotoLab のデータベースに自動的に反映されます。


メタデータの同期が有効になっていない場合、メタデータの競合が発生する可能性があります。その場合、特定のアイコンが表示されます。 競合は、以下の方法で解決できます。
- [メタデータの競合] アイコンをクリックします。
- ダイアログボックスが開き、「この画像のメタデータが他のアプリケーションで変更されました」という通知が表示されます。
- [画像に書き込み] を選択すると、DxO PhotoLab のデータベースに保存されたメタデータが優先され、XMP 付属ファイルに保存されたメタデータを上書きします。
- [画像から読み込み] を選択すると、XMP 付属ファイルに保存されたメタデータが優先され、DxO PhotoLab データベースに保存されたメタデータを上書きします。
- チェックボックスを選択すると、フォルダ内の画像すべての競合を解決できます。
- メタデータがアップデートされるとダイアログボックスが閉じ、メタデータの競合アイコンは表示されなくなります。